航海の記録


航海の記録は、本船上で一般的に行われている「Noon Report」を、そのまま書き写して、私の記録として保管していたものです。

出港から、次の入港までの、航海中の毎日の正午位置、その他のことを Official の記録である「Log Book」から、抜粋したものです。

1963年、私が航海士として航海を始めてから、6年後の1969年に書き写し始めて、それ以後に乗船した7船の記録です。ですから

「航海の記録」は、数字の羅列です。見るだけなら面白くも何ともありません。しかし、注意深く読んで頂ければ、いろいろな事を

解っていただけます。一例をあげれば、時間と日付に関することがあります。1日が24時間以上あったり、24時間以下であったり、

日付が1日飛んだり、同じ日付がダブったりしているところもありますが、けっして間違いではありません。これは何故でしょう。

また、冬の東シナ海では、北西の季節風が吹き荒れており、一方夏のインド洋には、強い南西の貿易風が吹いています。

地理や地学の時間に習ったことが、そのまま読み取れます。 ただし、主機 (Main Engine) の運転に関する部分は割愛しています。




私が乗船したころ主流だった在来型貨物船

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